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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第10章 裏切り


「これで以上だ。」

それを合図に寝ていたはずのおじいちゃん、おつるさん、センゴクさんはすぐに部屋を出ていった。

『青キジさん…終わりましたよ。帰りますよ。』
「ん…あァ、おわった? んじゃァ、帰るか。」
「ふッ…良い気なもんじゃのォ。」

赤犬さんはあの日を境に私への当たりは倍増した。

「相変わらずだな…あいつも。」
『ええ…まぁ、当然の反応ですよ。』
「ん、なんかあんのか?あいつと。」

モフモフとしたピンクが目に入る。

『会議が終わったら、すぐに出なければならないんじゃなかったですか?』
「あぁ、だから、アンちゃんに外に来てもらおうと思ってな。」
『お断りです。』

スッと糸が体を通り越していった。

「フッフッフッフッ…あの噂は本当だったか。それさえわかりゃ今日は帰ってやるよ。」

何かいいことがあったのかドフラミンゴは終始フッフッフッと笑いながら帰っていった。

「アンちゃん…俺今日からちょっと派遣されるから書類とかよろしくね。」
『え…大丈夫ですか? 仕事サボらないでくださいね。』
「君さー、俺のこと上司と思ってる?」
『もちろんです。さ、戻りましょう。』

執務室の片付けをした後、青キジさんはアイマスクをいつものポジションにつけて身軽に船に乗っていった。

「じゃ、留守は頼んだよ。」
『いってらっしゃいませ。』

青キジさんが少しでも早く帰れるように少しだけ海流を操り、船を進めた。
それからはもう大忙しだった。
大将が不在の時は補佐の私が中心となって動くため、あっちこっちに引っ張りまわされた。

「アン中将…書類の追加ここに置いておきます。」
「これ、確認お願いします。」
「これも!!」
『ちょ…ちょっと待って何でこんなに。』
「あぁ…中将は知らなかったんですか?自分の人気…」
『へっ??』
「大将青キジがいなくなったから、いまを機にと顔を覚えてもらおうと必死なんですよ。」

補佐の補佐をしているラック軍曹が教えてくれた。

「ほら、ボーとしないでください。書類受け取って…確認してください。」
『ラック軍曹…これじゃあ仕事にならないわ。無駄なことをしないで書類はまとめて持ってくるように伝えて…。』
「はい、かしこまりました。」

軍曹は青キジさんの下についている新兵を動かして、邪魔なよそ者を追い出した。
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