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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第5章 巨大な白鯨


「おい。」

海の上を悠然と歩いていると、ふと頭の上から声がかかる。

『これはこれは、綺麗な青い鳥さんが何かご用でしょうか?』
「マルコ…だよい。 名前…聞きにきた。」
『へ? そんなこと?』
「あぁ、親父の首をとりにきたわけじゃねェってのは親父の顔を見りゃわかるよい…お前が、その気がなかっただけなのかはしらねェけどない」
『いや、さすがに白ひげの首は私じゃとれませんよ。』

笑いが漏れる…この人は一体何を言ってるんだろう。

「笑うなよい、とりあえず…」
『名前…でしたね。そうですね。また、会ったときにしましょう。』
「は?」 

ほらっと指差した先には、私を迎えにきた海軍の船。

『さすがに相手にできないでしょう?』
「…ははッ!! そうだねい、今日はやめとくよい」

青い鳥は颯爽と朝焼けに照らされる空を羽ばたいていった。








「アン少将!!元帥から、電話が.…その先ほどの海のことを…」
『あぁ…報告しちゃったか…ま、仕方ないね…』
[どういうことか教えてもらおうか…アンくん]

怒りが伝わるような低い声…。
何を怒ることがあるんだろうか…私は今は海軍なのに…

『何かしましたでしょうか、センゴク元帥』
[冗談はいい、報告は、大佐から上がっている。海を操り、海を渡り、その力は…まさk『あ、なんだか…通信が悪いみたいです。あ、電伝虫がー、あー…』ガチャ]
「「「「ええェーーー!!!!!」」」」
『ふぅ…今更、分かったからって…なによ!さ、本部に帰還しましょう。』
「「「は、はい」」」

軍艦はくるりと反転し、来た道を戻っていく。

『青キジさん…書類貯めてないといいけど…』
「あの、アン少将…こんなこと言うのもアレなんですが。」
『なにかな、大佐くん』
「……14時の方角より黒字にドクロの海賊船が…」
『なッ!!! 早く言いなさいよ!!!マークは…誰のなの!』
「そ、それが…」

大佐に言われ急いで甲板に出る…14時の方角には確かに海賊船…
でも、まさか、なんでこんなところにいるんだ。

「赤髪の海賊団なんです…」
『はぁ…なぜ、こんなに近くに四皇がうろうろしてるのよ。』

竜を船先につけ、赤い船…おじいちゃんの言っていた気をつけなければならない人…怖い人なんだろうか。見たことはあるけど会うのは初めてだなァ…なんて。
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