【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第45章 太陽はここに
『私があんな刀で死ぬとでも思っていたの?サッチももちろん、生きているわ』
「…ゼハハハハッ!!そりゃいい!!お前が逃したのか!!親父もサッチたちも!!」
『そうよ…エースは返してもらった。貴方の企みはその力を手に入れて?』
「ゼハハハハッ!それを見せようと思っていたんだが…白ひげがいねぇのか。そりゃ…どうするか」
『心配しなくても大丈夫よ。貴方もここで死んでもらうから…』
その姿でティーチの前へ飛んでいき、攻撃を仕掛けた。
「おれのこの力は無敵だッ!!」
『悪魔の実が海にかなうわけないでしょう?』
ザッと切りつける、深く深くその傷が2度と消えないように。
「ガハッッ…グァ」
「船長ッ!!」
『貴方が刺したサッチと同じ痛みを知るがいいわ…』
バンとピストルから打たれる鉛玉は私の身体を通り過ぎていった。
『…鉛玉…フフ…それで?』
「化け物め!!!」
ティーチを放り投げて仲間の元に返してやった。
『その船長を持って、消えなさいッ!!』
「ッ!!」
もう海軍に戦う意志のあるものはいないんだろう…みんながこちらを妬ましいという瞳で見ていた。
「もうやめとけ…アン」
後ろからかかる声はここに入るはずのない声。
『どうしてここに?シャンクス』
「戦争を止めに来た…つもりだったんだが…エース、取り返して帰ったんだな。」
『えぇ…』
「これ以上はもうやめとけ…」
『…』
姿を元に戻すと疲労が一気に襲いかかってきた。
「おっと…これ以上すると言うなら俺たちが相手になろう!!」
『ッハァ…ハァ…』
「大将が3人とも敗れ、ここにはもう戦う意思があるものなどおらん。帰れ、赤髪ッ!」
センゴクさんはそう言い放った。
「囚人どもは逃すなッ。」
「「はっ!!!」」
どうやら、闘いは終わったようだ。
『帰ら…なきゃ…』
「無理だッ、体がボロボロなんだ。」
『離してッ…私は…1人でいい』
シャンクスの手を離れ、そのまま海へ沈んだ。
「アンッ!!」
[帰ろう…家族がいるんでしょう]
[運んであげる。]
近くに待機していた海王類は私をゆっくりとみんなの元へ連れていってくれた。
「わしたちの負けじゃ…センゴク」
「わかっとる…」
白ひげ海賊団 対 海軍本部 王下七武海
火拳のエースをかけた闘いは白ひげ海賊団の勝利で終わった