【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第44章 開幕
モリアvsジンベイ、クマvs顔のデカいやつ、ルフィとハンコックvsスモーカー、ジョズvsクロコダイル。バギーと親父様は手を組んだようで…戦況もまたこちらに傾いてきているように見えた。
『ルフィに集まるように海軍が向かう…か。私はに劣らずよく目立つね…』
「そりゃ…アンちゃんもでしょうよ」
『ッ青キジ』
「なに〜俺にそんなに会いたかったとか?」
『そんなわけないでしょッ!!!』
「あ〜ダメダメ…俺は拘束だけしか言われてないし〜」
青キジは海楼石を持っている部下を従えてきた。
『ッ、捕まらなきゃ意味ないよね。水反射:蜃気楼』
前に霧を深く立ち込めさせ、私は水の屈折を使い姿を消した。
そして、青キジから離れたのだった。
ーいいか…苦手なら迷わず逃げろい!
ー俺たちが相手してやるから
ー任せておけ
『…頼んだ!』
刻々と迫る処刑時間前に次々と明らかになった衝撃の事実。
鉄壁大監獄のインペルダウンでまさかの200人を超える大脱走劇と戦場へなだれ込むその名だたる凶悪な囚人達。
目の前に映し出されるのはまるでこの世とは思えぬ光景
世界の歴史を塗り替えるほどのまさか頂上決戦!!
世界中の人々はただ息を呑み、ここに託された揺れ動く未来を見守ることしかできない。
「元帥殿…準備が整いました。」
「湾岸の作動準備もか…」
「はい、全て」
「直ちに映像電伝虫の通信を切れ!!我々に対し世界が不信感を持っては困る。生温い世間には少々刺激が強すぎるだろう、これから起こる惨劇をなにも世界へ知らしめる必要などない」
『始まってしまうッ!!』
「エースの処刑を早める気だ!!」
「エースー!!」
「数時間後、世界に伝わるのは我々の勝利その2文字でいいんだ」
湾頭から妙な音が聞こえた。見るとそこには、クマと同じ格好をした何か。
「さぁ…オメェら!待ちくたびれたぜやっと出番だ!!!」
『…あれが人間兵器パシフィスタ…』
「後方の敵に構うな野郎共ォォ!!一気に広場へ攻め込むぞォォ!!」
家族がみんな広場前方へ進んだ時だった。
「全軍直ちに氷上を離れろッ!! 海賊達をけして広場へ上げるなァ!!」
海兵達が後ろはどんどん下がっていく。その瞬間、目にひかる閃光が家族達の姿を消した。
『パシフィスタァァァァ!!!』
「アン、待てッ!!戻るなッ!!エースを救うんだろッ!」