【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第23章 配属先
Side.Marco
「おーい、全員揃ったかよい。」
ここは船長室…親父を囲んで、俺たち16人の隊長が集まる。
そう、これは定例会議だ。
「よい、じゃあまず各予算と現状の説明だよい。紙を見てくれ。」
俺はいつものように、前もって書いておいた予算案と現状の集計を出してそれをわかりやすく説明をした。
「てな訳だが…なんか質問はあるかよい?」
「4番隊の予算案なんだが…もう少しあげれないか?」
「ん?なんでだよい?」
「ここんところ、食糧庫から食料を盗む輩がいて、減りがとてつもなく早い。あと、人数も増えたし…よく食うやつもいるし。」
「あー、全部エースのことだよい…調整してみるよい。」
「助かる…」
4番隊は船のコック集団だ。みんなの命を預かるところであるから食料に使うお金が多い。そこんところも計算しねェとない。
「あー、なら俺のところ減らしてくれてもいい。」
「イゾウか。お前のところは弾とか仕入れないのか?」
「確かに仕入れるが…大半は敵から奪ったもので賄えるし、それにうちの隊は無駄撃ちはしねェから。」
「そうか…助かる。」
「私の隊もイゾウと同じ理由からもう少し減らしてもらっても構わない。」
「ビスタ…助かるよい。じゃ、16番隊と3番隊から予算を4番隊に回すことにするよい。」
「うぉぉ!!ありがとなッ!!」
「お前さんのためじゃねェ。」
「そうだ。誰がサッチのために削るものか。若い衆を育てるためだ。」
「そう言うところは冷たいのね…」
「で、いいかよい。親父!」
「グララララ…この船のことはマルコに一任してる。お前がいいと思ったらいいんじゃねェか?」
「ありがとよい。じゃ、次はここ最近の管轄の島について、1人ずつ発表してくれ。」
親父の縄張りはとてつもなく広い。四皇の旗をつけることでその島は海賊たちが暴れることはなくなる。なのでみな好んでつけてくれる方が多い。が、やはり管理をしていないと暴れだす輩もいる。
そこで、その島の管轄を16の隊と家族の海賊たちに守ってもらうようにした。
「俺のところはなんの問題もないね!」
「僕も〜」
「俺のところは…少々革命軍が動いたようだ。街の者たちから聞いたが、なにかをされたと言うことは聞いてない。」
次々に話していく隊長たちの要点だけをメモしておく。
「今のところはどれもこれも経過観察ってところだねい」