第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★Aキャプテン・アメリカ(ストーカー被害主続き)
熱めのシャワーを浴びて震える身体を温める。鼻にはまだスタンガンが肉を焼いた時の臭いが残っていて気持ち悪い。それを全て洗い流すみたいにたっぷりと泡立てた泡で身体を洗う。首から肩、腕、胸と順番に撫で下ろして、次第に辺りが清潔なローズの香りに包まれ始めた、その時だった。
「ッ……!」
「ん"ぅっ!?」
低い声に名前を呼ばれて肩が跳ね、振り返るより先に羽交い締めに遭って口元を塞がれた。目に入った手元には真新しい火傷の痕。直感で理解した、こいつはストーカー本人だ。逃げ延びられたと思ったけど自宅までつけられていたらしい。
「ん"ん"ん"っ!!」
「……ッ! 嗚呼っ悪い子だっ! 恋人の僕にスタンガンなんか向けてっ!」
慌てて暴れるけど体格差がモノをいって全く歯が立たない。しっかり部屋の施錠もした筈なのにどうして侵入できたんだろう!
★Aキャプテン・アメリカ&アイアンマン(連載主if)
※BL表現有り/not カップリング
トニーに資料を渡す使いでラボに入ると、トニーがスティーブに押し倒されている場面に遭遇した。着衣の乱れはないもののデスクに仰向けになるトニーの足の間に挟まって肩を押さえ付けているスティーブという図に脚が止まる。ラボのドアが開いた音を同時に聞き付けた二人が俺を見留めた瞬間に顔面蒼白になったことから決定的だと思った。
「ッ、違うんだ、転びかけたんだ!」
「そうだ、じいさんがたまたま私の上に倒れただけで……!」
「ほう」
俺が思案しながら短く返事をすれば、スティーブはびくりと肩を跳ねさせた後に慌てて飛び退いてこちらにやってくる。冷静な俺の頬を撫でながら顔を覗き込み「誓って妙な関係じゃないんだ」と弁明をしてくるから更に俺の思考を泥沼に嵌らせる。
「ちょっと待て、今のは『キャプトニ! 机上セックスプレイ★職場陵辱』の二次創作冒頭にそっくりだったよな」
「……は?」
「その二次創作のオチが好きでな。喧嘩から始まるオフィスセックスなんだが最後は仲直りのキスと婚姻をして終わるんだ。実写で見られるなんてと思って期待していたんだけど……」
「…………なんの話をしてるんだ、」
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