第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★DPデッドプール(連載主if)
インフィニティ・ストーンを各地から集める名目でタイムマシンを使用したは良いが、俺一人だけ時間軸の設定を誤ったのか全くの別次元に飛ばされてしまっていた。目眩や吐き気と共に時空の狭間から排出されると、見知らぬ部屋へ尻から落ちる。
「ぐっ……!」
紙類の山を激しく崩しながら床を転がる姿など決してスティーブには見せられない。重い身体を起こしてデスクに前腕を乗せる。腕の力で顔を出すと如何にも怪しげな赤いマスクを被った存在と、眼鏡をかけた野暮ったい男性が俺を見詰めていた。
「面接受けに来たにしちゃあ登場が派手すぎる。主人公の俺ちゃんを食いすぎだよね~。でもドジっ子って欲しかった! 顔も男らしさの中に可愛さがあってエロい。採用。特技は?」
「は? え?」
「戸惑う顔に俺ちゃんの俺ちゃんも採用を希望したぜ。早く壁に写真貼りたいから特技教えろ」
「……特技かは知らないが、物理攻撃は無効にできる。体の中にヴィブラニウムが入ってるから……」
「なぁんか知り合いとキャラクターが被ってるな。他には?」
「超人血清で回復力もある」
「やだこいつ俺ちゃんともキャラ被りしてるぜ! 欲張り過ぎだな! どれかひとつにしなさい!」
「な、なんなんだ……こいつ」
★Aキャプテン・アメリカ(映画館主続き)
「……っ、……」
空だった筈のコールドカップの中をひたひたに満たして水面を揺らす生臭い液体を見て、狂いそうな程の吐き気と頭痛に襲われる。映画の上映時間いっぱい使って男の逸物を手コキし続けた証がここにあるのだ。
俺の手の中へ怖いほどの量を怖いほどの回数で吐き出した痴漢は、とろんと目尻をとろけさせながら満足そうにモノを下着の中に仕舞っている。お前は良いよ、他人を使って好きなだけマスかけたんだから。後始末とか熱気とか臭いとかみんな俺に押し付けて後は帰るだけなんだから。
人生終わった……と項垂れていると、急に痴漢が俺の肘を掴んで引き寄せた。脱力する身体はあっという間に奴の腕の中へと収まる。もうこの際なにされたっていい。どうせ逮捕されるのは俺だ。
「忘れてないよな」
「……は?」
「言っただろう。『いま啜るかカップに入れて後で啜るか』って。君は後者を選択した。つまり今から君はそこに唇を付けて僕の精液を飲むんだよ。この可愛い喉を鳴らしながらね」
「……もう殺して」
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