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星条旗のサブマーシブル(R18)

第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)



★Aキャプテン・アメリカ(連載主if)

「うあっ……!」
「ッ!」
蔦が俺の足を絡め取って逆さ吊りにする。罠には細心の注意を払っていたつもりだったが動植物まで意のままに操るなど予想外だ。隣を走っていたキャプテンは声に反応して振り返り、無様な姿のまま藻掻く俺を目に入れるや否や固まった。
「、きみ……」
「俺はいいから早く行けっ!」
「いや、でも」
「なんだっ!」
「スーツが溶かされてる……」
「はっ!?」
慌てて身体を見上げると確かに広範囲のスーツが溶けて消えていた。肌は傷一つ付いていないくせに僅かな布地を残して局部から胸元から丸見えだった。とはいえ隠そうにも手足の自由はとうに奪われていたし、倫理が問われる異性や多数の目はないから別に気にすることでもない。
「別に構わない、脱出したら適当に見繕って後を追うから先に行けってば……キャプテン? ……おい、スティーブ!?」
なのにキャプテンは鼻から真っ赤な血を垂らしながら俺に釘付けで全く敵地へ急ぐ気配がない。それどころか「の裸……の裸……」と俺の名前をぶつぶつ呟きながら一歩一歩近付いてくる。蔦に絡まれているより服を溶かされたことより、呼吸を乱しながらにじり寄ってくるキャプテンが一番恐ろしいんだが!?

★GB2016ケヴィン・ベックマン(心配主続き)

スライムまみれなままではいけない。プラズマなんとかっていうんだよね、こういう幽霊がいた痕跡って。身体に害があるかも分からないから彼の手を引いてバスルームに急ぐ。簡易的な設備しかなくて狭いけど一人が普通に使うくらいなら余裕がある。
シャンプーやボディソープは俺のを渡してバスタブに押し込め、タオルや替えの服はトイレの蓋の上へ置いた。準備をしている間にケヴィンはさっさと裸になっていたのに、いまだにカーテンも引かず俺を見下ろしている。
「なに?」
「が僕を洗ってよ」
「バカ言わないで。子供じゃないんだから」
「じゃあこうする」
「わぶっ!」
おばかもおばかなりに考えたものだ。裸のまま俺をめいっぱい抱きしめたかと思えば、頭に乗るスライムを俺の肩口に垂らして服や肌を汚してきた。これで俺もシャワーを浴びないとならなくなったわけだ。やれやれ。

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