第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★Aソー&キャプテン・アメリカ
「ソー」
「、こちらだ。早く」
ヘリキャリアの中。警戒して周囲を見渡すソーが俺の背に掌を添えて用具室に押し込める。俺が暗闇に身を潜めれば、彼も大柄な体躯を中に滑り込ませ、なおも廊下へ視線を配べた後にゆっくり扉を閉めた。二人きりでいかがわしい事をしようというんじゃない、寧ろソーは俺を助けてくれている。俺に性的な意味で執着しているキャプテンから守ってくれているのだ。
キャプテンはセックスを言葉で強要してくるわけじゃない。背後からゆっくり抱き締めてきた時は下腹部を意味深げに撫で回し、前から抱き締めてきた時は尻を揉んだり穴の傍を指でさすったり、行動で示す。俺と目が合うと自分の股間をさする真似をしてウインクを飛ばしてきた時が最高に気持ち悪かった。
だけど、たまたま運良くその場面をソーが目撃したお陰で今の庇護がある。廊下を歩き回って俺を探すキャプテンを認識したソーが先回りして逃げるよう指示してくれたのだ。
「ありがと……ッ」
「なに、気にするな」
走ったせいで弾む息がソーの胸に溶け入る。抱き締められてると心臓の早鐘が伝わって恥ずかしいけれど、同時に安心感が強くて甘えるみたいに擦り寄ってしまう。背中を優しく撫でられると呼吸がゆっくりと整われていった。
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