第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★LoTアトム(淫魔主続き)
「外でふしだらな真似をするな」とレイに叱られた後、引き摺られながらしぶしぶチームに合流する。すると野原の真ん中にユニコーンがいた。悪魔の俺は知っている。奴の体液を浴びたら幻覚作用に悩まされるってことを。
面倒だからレイに抱き着いて立ち位置を即座に入れ替えた。その瞬間に、ユニコーンがねばねばした液体をリーダーと俺以外にぶっかける。身を揺らしたレイも俺に抱き着かれて動揺を極めていたから思いっきり頭から被った。
「うわぁ、気持ちわるぅ」
「……しょっちゅうこういうの食事にしてたじゃないか」
「ユニコーンの体液は美味しくないし」
「口にしたことが……!?」
「試しにな。……レイの方が何倍も美味しいもん」
「……うっ」
「あ、ちんこ勃ってるじゃん。ご飯にしよ!」
★CAキャプテン・アメリカ
流行病で両親をいっぺんに亡くしたロジャース家の長男がバーンズ家の長男に励まされている姿を窓から眺める。人の不幸を俯瞰する趣味はないけれど、俺自身も流行病に侵されて専ら監獄のような部屋から道端を眺める他に暇を潰せないのだ。
(……!)
バーンズ家の長男が小柄な背を叩いて去っていったあと、ロジャース家の長男が迷うことなくこちらを振り向いた。ぱちりと遇った目が離せない。盗み見ていた事を咎めるみたいに鋭い視線で俺を睨む。唇が動いているようだったけど流石に遠すぎて分からなかった。決していいことでは無いんだろう。『おまえがしねばよかったのに』。さしずめそんなところだろうか。望まれなくても俺だっていずれそうなるというのに。
★Aキャプテン・アメリカ(オタク主続き)
ベッドの上で目が覚めると枕元にスティーブが座っていた。優しく俺を見下ろしながら汗に濡れた前髪を掻き分けて額を撫でてくれる。思わず「キャプテンはどこ?」と問うが「寝ぼけてないで服を着ろ」と頬に唇を落とされて。うとうとしながら自分の身体を窺うと確かに裸だ。今更スティーブに裸を見られてもどうも思わないけど、友達が裸でいるのに起きるまで見てるって意外と変態だなと思う。むっつりめ。
手近なシャツを掴んで着付ける。その間も腰がじりじり痛んで洒落にならない。スティーブと入れ違いにやってきたキャプテン・アメリカに抱かれた事実が身体に刻み込まれているんだと思うとほの暗い独占欲が胸を満たしたけれど。
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