第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★Aキャプテン・アメリカ
スマホを持ち始めてしばらく経つ祖国の英雄が一日の内にメールを送る相手といえば、現代教養を習得させるためにやむ無く教鞭を執ったエージェントの俺ぐらいなものだろう。
初めは可愛いものだった。頭の中で構成したはずの言葉を打つ指が全く追いついていないのだろうなと分かる稚拙な文章が、アプリ独特のポップアップ通知の音と共に送られてくる。しかも俺の返事に対してたっぷり十分はかかった。勿論、既読の文字が表示された後だ。
(それがどうしてこんな……)
頭を抱える。今や俺をも凌ぐ速さで返信が来る。秒だ。彼の適応力の高さには唸るしかない。通知は鳴り止まない。朝だって昼だって夜だって。すぽっすぽっ、と間抜けな音が鳴り止まない。俺が返信をしなくても鳴り止むことは無かった。
AM5:28
『、おはよう』既読
『今日も君に逢えるのが楽しみだ』既読
『何時に顔を見せてくれる?』既読
PM13:01
『こんにちは、』既読
『まだ来ないのかい?』既読
『まさか別の人間に就いたとか言わないよな』既読
『そんなのダメだ』既読
『ダメだ』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
PM18:56
『こんばんは、』既読
『昼間はすまなかった』既読
『はしたない言葉を使ってしまったよ』既読
『でも気持ちに偽りはないよ』既読
『君の事は誰よりも大切だ』既読
『愛してるよ、』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
『(禁止された文字列を非表示)』既読
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『。既読がついてないみたいだ』
『明日は会えるだろ?』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『』
『』
PM18:57
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
『(禁止された文字列を非表示)』
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