第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★FCポール・ディスカント(恋人主続き・生還if)
「ポールッ!」
ポールが玄関を開けた途端に飛び付くと、彼は上着とサスペンダー式のホルスターを床に落としても俺を抱き留める事を優先してくれた。太く張り出した首に腕を巻いてぎゅうっと抱き締めると立ち上る懐かしい体臭に涙腺が緩む。
「ばかやろっ、心配させんなっ……」
「……悪かった」
ニュースを見て、気が気でなかった。トム・ラドローと行動を共にしていた事までは知っていたけれどラドローが指名手配されてしまい、相棒は射殺されたなんて報道されれば居ても立ってもいられないじゃないか。蓋を開けてみれば相棒は相棒でもポールじゃなくて同じチームのキャプテンの方だった事にも驚きを隠せなかったが、今は彼の生還を喜びたい。
降ろしてもらったら直ぐに怪我はないかと声を掛けて身体をぺたぺた触る。これといった腫れもなく、出血も見当たらない。良かった、と安堵するもポールは焦ったように舌を回した。
「早く寝室に行きたい、脳みそが興奮してる、もう我慢できないんだっ……!」
「は?」
「……ダメだ、、服を脱げ。ここでヤる」
「えっ、ちょっ」
★PSニック・ガント
「……っん!」
小さな思念がカタリと小瓶を倒す。ムーブの力を得てから日が浅いにしてもここまで非力だと逆に吃驚だ。同じムーブのニックはとある事件に巻き込まれてから念動の力が格段に上達してしまい、完璧に遅れを取った。彼は力を行使するのに息を乱したりしないのだろうし、身体を火照らせたりもしないのだろうし、無力ゆえに床へへたり込んだりもしないのだろう。
「……ふぁ……ん、ふぅ……っ」
「小瓶一個倒しただけでいちいちエロくなって……俺くらいの力使えばどうなっちまうんだよ」
「し、知らないよ……」
「多分イくぞ、お前」
「下品っ!」
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