第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★Aキャプテン・アメリカ
やってしまった。キャプテンと一線を超えてしまった。酒に酔ってキャプテンが世話を焼いてくれた事も、俺が服を着替えている最中に後ろから抱き締められた事も、流されて激しく唇を貪りあった事も、その先も、みんな覚えている。覚えてしまっている。そうだ彼が目を覚ます前に取り敢えず帰ろう。
(そもそもキャップの腕枕で起きるって……)
のちのちの事を考えたら悪寒が止まらない。怯えながらむっちむちの低反発枕みたいな腕から頬を離してゆっくり身を起こし始めた途端、それを阻止するように力強く腰を抱かれる。当たり前だけど無体を働かれた下半身は悲鳴をあげた。
「いっ……!」
「どこ行くんだ」
「んぇ……きゃぷてん、あの、えと……っ」
「これからはスティーブと呼ぶ約束だろ?」
「あ、あの、おれじつは、まったくおぼえてな――」
「覚えていないのなら思い出させるまでだ」
「オボエテマス、スミマセンオボエテマス」
★Aキャプテン・アメリカ(連載主・恋人if)
初めこそ、時を経て想いが成就する事の奇跡を噛み締める度に祖国の英雄を独り占めできるという仄暗い欲が胸の内を巣食っていた。その激情を抱いたまま、初めて彼とキスをして、初めて彼とセックスをした日はその独占欲が最高潮まで達してしまい、淫らな言葉と態度で彼を未明まで引き留めてしまったわけだが。
(その結果が……これか……!)
スティーブが染まりやすい男だとは知らなかったのだ。それに尽きる。ベッドの上で浅い眠りから目覚めた瞬間、二人分の体温で温まった真っ白なシーツの海で見事に溺れた。後ろからがっちりと抱き締められて逃げ場はない。そんな中で未だ彼の腫れ抜いたイチモツが胎の中を押し広げているだなんて。
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