第3章 SSS キャラ×男主(―/7日更新)
★Aソー
ベッドのスプリングがギシッギシッと鳴るのは嫌いだ、いかにもセックスしてますって感じの音だから恥ずかしい。アスガルドからやって来たプリンスが俺を抱えて寝室に向かおうとしたので苦し紛れにそう吠えると、彼は少しの間だけ思案した後に大きく頷き、ソファに戻って俺を座らせた。良かった思い直してくれたんだなと大きく胸を撫で下ろしていると、いきなり足首を掴まれて引っ張られる。お陰で強かに座面へ背中を打ちつけた。舌を噛みかけてゾッとする。
「うぐっ、あぶな……なにすんだよ!」
「ベッドでセックスは嫌なんだろ? ならソファでシよう。ソファに寝るの尻と、膝を着いた時の俺のディックの位置がほぼ一緒だ。形も理想的じゃないか、尻以外の三方は背もたれや肘置きで囲まれているからお前は逃げられない、俺は腰や肘置きを掴んで心ゆくまでお前を鳴かせられる。互いにメリットしかないな」
「そもそも付き合ってすらないのにセックスという発想に至るお前自体がデメリットだわ」
★LSジェンセン
「クーガーから聞いたんだけど」
俺がゴジラのポリ塩化ビニルフィギュアを弄りながら投げ掛けると、ベッドの上で俺を抱き締めたままリラックスしていたジェンセンは優しく返事をして耳の後ろにキスを落としてきた。振り返ると胸が締め付けられるくらい優しい表情で俺を見つめてくる。
「クーガーから聞いたんだけど……」
「ベッドの上で別の男の名前は聞きたくない」
「ご、ごめん……あのさ、例のボリビアの任務でさ、ジェイク、このフィギュアと別のフィギュア使ってセックス遊びしてたんでしょ?」
「……あれは、ただふざけてて……」
「うん、だけどさ……」
……俺と一緒で、欲求不満って事じゃないの? 我ながらあざと過ぎるかなとも思ったけど、脚を絡ませながら上目遣いに見つめて、ゴジラの口でジェンセンの唇をふにふにとつつくと、彼はわかり易いくらい興奮して服を脱ぎ始めたから結果オーライだ。
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