第2章 感謝の気持ち。*
「って言いてぇとこだけど、病み上がりだしな。無理させたくねぇし。」
「あっ、、」
「戸惑うなって。今日はこれで終わり。今度は覚悟しとけよ?」
「あっ、、はい。」
「疲れたなら寝てもいいぞ?ちゃんときれいにしといてやるから」
「んー、いや、」
結局優しい。ほんとにそういうところ、好きだなだって思う。
「ん?」
「んー」
そう言って私はたつくんに向かって手を伸ばした。
「ふはっ!はい、ぎゅーっ」
「んー、たつくん?」
「ん?」
ぎゅーっと抱きしめてくれている、たつくんの耳元で私は思ったことをそのまま言葉にする。
「ありがとう。だいすきです。」
「っ!、、、俺も、愛してる」
ただ、片想い、好きだな。それだけだった。
でもこうやって、想いが通じ合って、こうして愛しあえて。
好きになれてよかった、気持ちを伝えられてよかった。
これから、喧嘩もするかもしれない、心がすれ違ってしまうこともあるかもしれない。
でも、その時はこうやってぎゅーって抱きしめ合えば、ちゃんと仲直りできる気がする。
これからもずっとずっと、だいすきです。