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Voice Actors #T

第1章 風邪っぴきさん。


「ほら、口開けて」
「んあ、んん…ふぁ…」
「はっ…お前いい顔すんなぁ…」
「む…た、たつひささん…」
「あ、そうだ、」

達央さんは何か思いついたみたい。
変なことじゃないといいけど…

「お前その、敬語と、達央さんってのやめろよ?」
「え、いやでも、」
「ほら、たつって呼んでみ?」
「…たつ、、、くん?」
「…っ…」

さすがに呼び捨てはできないから、くんってつけてみたんだけど…
だめだったかな…

「た、たつくん?」
「ちっ、可愛すぎかよ…!」
「え、うわぁ!」

急に背中と足にたつくんの手が伸びたと思ったら、たつくん私を軽々と持ち上げた。あ、たつくん顔が赤い。

「うわぁ、じゃねぇよ。ほら、ベッド行くぞ。」
「え、、、」

そう言ってたつくんは、私を抱えたまま寝室に歩いていく。

ベッドに着くと、優しく私を寝かせてくれた。
そして、たつくんも私の横に寝転がった。

「たつくん?」
「さぁ、寝るぞ」
「え、、?」
「何?お前体調悪いんだから、早く寝ないとだろ?」
「あ、うん…」

びっくりすることが多すぎて、すっかり体調悪かったこと忘れてた…。

「なんだよ、その不満そうな顔。」
「いや、別に…」
「*ちゃんはなーに想像してたのかなぁ?」
「…む…」
「今日は、寝るぞ。そゆことはまた元気になったら、な?」
「はい…」

あ、そういえば…

「あの、、、」
「なに?」
「たつくんは、私の彼氏ってことでいいですか?」
「は?そうに決まってるだろ。他に何があんだよ。」
「いや、だって…」
「あー、そっか。じゃあ…*、俺と付き合って?これでいい?」
「はい…!お願いします…!」

たつくんは、私の彼氏なんだ。絶対叶わないと思ってたけど。

「あーもー、可愛すぎ。今すぐ襲っちゃいたい…」
「たつくん…」
「照れんな!そんな顔されると、まじで我慢できなくなるだろ!」
「ふふっ!」

たつくん顔が真っ赤だ…かわいい。

「くそ、ほら寝るぞ。こっちこい。」
「わっ、、、んん…」
「よし、目閉じて。」
「はい、おやすみなさい」

たつくんは、キスをした後、私をぎゅっと抱きしめてくれた。
暖かくて安心するたつくんの腕の中で、私はやっぱり体調が悪かったのもあって、すぐに眠くなって寝てしまった。

「おやすみ、早く元気になれよ」
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