第1章 偶然の出会い
「俺達は5000万ベリーの賞金首がついてんだ。」
男は胸ポケットから拳銃を取りだし女の子に向け、そして
「金を渡さねぇとこうなるんだよ。」
“死ね。”
パァンっと銃声が響く。
ゆっくり倒れ込む少女。
その場にいる男共は少女が撃たれ嘲笑っているがすぐに笑顔は消えた。
「私の前で拳銃を見せたのが悪かったわね。」
少女を撃とうとした男が血を吐き倒れる。
何故なら男が倒れていったのはが男の脳を撃ち抜いたからだ。
「だ、誰だ!?」
「何してんだてめぇ!」
の存在に気がついた男達は剣先を向ける。
「何をしてって…。こいつ、拳銃の使い方がおかしかったから正しい使い方を教えてあげただけよ。」
「教える前に殺してるじゃねーか!」
「この女殺しちまおうぜ。」
と言って男2人は剣を出す。
「そんなので私に勝てるとでも思うの?」
こんな男達の相手は今日だけではない、今まで何度もしてきた。
その度にあっさり勝ってつまらない。
きっと今日もそうなんだろう。
などと余裕こいていただが、2人のうちの1人が少女に剣を向ける。
「この娘を助けたいのなら、二丁の拳銃を置け!」
少女の首に刃を当てる男。
普段なら所詮そこらの賞金首に命令されても拳銃を置かずには敵に向かって撃つが、
お、お姉ちゃん。
と言いながら助けを求める目線を向けてくる少女を見ては変な行動は取れない。
「置かないとこの子を殺すぞ。」
「……置いたらこの子をこっちに渡してくれる?」
「ああ。だっだが先に置いたらの話だがな。」
…仕方がない、置くか。
それに少女は理由は分からないが母親の為に身を削ってまで頑張ったのだ、そんな子の前で奴等から逃げたり情けない大人の姿を見せたくはない。
ゆっくりしゃがみこみ二丁の拳銃を置く。
「さぁ、その子をこっちに。」
「チッ…」
舌打ちをしながらの方に少女の背中を強く押した。
少女はバランスが取れずに転びそうになる。
その隙にもう1人の男が胸ポケットから取り出したであろう拳銃を少女に向けた。
「っ!」
助けようとしたがもう遅い。
男は引き金を引いた。
_ROOM
ローグタウンに1発の銃声音が鳴り響いた。