第2章 第二章 お兄様
ああ、震えているね、そんなに怖がってかわいそうに
私は君が何より可愛いんだよ、カナ。
君の願いなら大抵のことは叶えてやりたと思っているし、
できることなら、一生閉じこめておきたいくらい君が可愛くて仕方ないんだ。
もちろんその反面、君には誰よりも幸せになって欲しいと思っている。
そのためなら多少の犠牲は問わないつもりだよ
ただし私の元でーーーだがね。
だって君の幸せは私の元以外ではなりえないだろう?
だから誤解しないでくれ。これは私の愛の証なんだ
かわいいカナ。
君がいつでも私の元へ帰ってこれるように。
君が私のものということを忘れないようにーーー