[おそ松さん]舞い降りた奇跡[カラ松][18禁有]
第3章 兄弟との和解
台所に立った○○はまず、ガスコンロに戸惑った。どう火をつければいいのか、わからないのだ。
「ダーリン。どうやって火をつけるの?」
「ああ。簡単だぜ、ハニー」
カラ松はボタンを押して、火をつけた。
「きゃあっ!」
驚きと恐れから、カラ松に抱きつく○○。
「ドンウォーリー、心配ない。俺が側にいるだろう?」
「う、うん。頑張る」
一旦火を消し、材料を手早く切る。
「おー。ビューティフル!素晴らしい手並みだ!いい奥さんに、なれるな」
「うふっ、ありがとう。私絶対、ダーリンの奥さんになるね」
○○の言葉に、真っ赤になって照れるカラ松。
あっという間に味噌汁が出来上がった。
「ダヨーン」
ダヨーンも手伝って、4人で朝食をとる。○○の作った味噌汁はとても美味しく、すぐに空っぽになった。
「ワシはこれから出かけるダスから、○○ちゃんはカラ松くんと一緒に、必要な物を買ってくるダス。タンスはダヨーンに、用意させるダス。遠慮は、いらないダスよ」
そういって、結構な金額を持たせた。
「何から何まで、すみません」
二人で手をつないで、買い物に出かける。
その姿を、トド松と歩いていたおそ松が、見つけた。
「ちょ、ちょちょ!あれ、カラ松だよな?」
「え?カラ松兄さん、見つかったの?」
クイッとあごで示すと、トド松も驚きの声をあげた。
「ほんとだ!カラ松兄さんだ!しかも、すっごいかわいい子と歩いてる!」
「よし、邪魔しに行こうぜ!」
「さーんせーい」
走って二人に近づく。その足音に二人は振り返った。
「よー、カラ松」
「カラ松兄さん、どこにいたんだよ!心配したんだから!」
トド松の言葉に、○○が前に出た。
「はじめまして、○○と言います。心配したって、本当ですか?」
「え?そりゃするでしょ。兄弟だもん」
「じゃあなぜ、自分たちがボロボロの体にしたのに、存在すら忘れてたんですか?」
「え…、あ、あれは違くて…」
今度はおそ松が前に出る。
「何、お前。女だからって、容赦しないんだけど?」
「殴るなら、どうぞ。怖くも何ともありませんから。あの時受けた、カラ松の心の傷よりは、ずっとましです」
「ハニー、もういい。やめるんだ」