[おそ松さん]舞い降りた奇跡[カラ松][18禁有]
第2章 優しい温もり(18禁)
部屋に入ると確かに、ベッドしかなかった。
「すまんダス。カラ松くんは、隣の部屋を使うといいダス」
「悪いな、デカパン」
「いいダスよ。久しぶりににぎやかで、嬉しいダス」
デカパンは研究室に戻っていった。
「と、とりあえず座るか」
「そ、そうだね」
二人でベッドに座ると、○○がカラ松の顔をのぞきこんだ。
「教えて?カラ松のこと」
「オゥケーイ。まず俺は、六つ子の次男なんだ」
それからカラ松は、自分に降りかかった災難や、兄弟のことを話した。その度に驚き、慰めてくれる○○に、何やらこそばゆいものを感じながら。
「それは、あんまりよ。私、カラ松の兄弟に会ったら、抗議してやるわ!」
そしてカラ松を抱きしめる。
「私がカラ松のこと、守ってあげる!もう、目の前で人が傷ついたりするのを見るのは、嫌なの!」
カラ松も○○を抱きしめ返した時、その小さく柔らかな体に改めて、はっとした。
「こんな小さな体で、こんな俺を守るというのか!○○、マイディスティニー。俺もお前を守るぜ!」
「カラ松って、難しい言葉を使うのね。全然わからない」
「あ、ああ。すまない、マイリル」
その後も色々話した。そのうちにすっかり夜になったが、二人は抱き合ったまま、話を続けていた。
「こんな風に話しているとブラザーたちからは、キモいと言われるんだ」
「…キモいって、どういう意味?」
「気持ち悪いって意味さ」
「そうかな?私は、楽しいと思うけど」
カラ松の胸が、キュウンと音を立てた。○○なら自分を否定しないどころか、受け入れてくれる。もう、限界だった。
「○○。マイハニー…、恋人になってくれ!俺のことをこんなに理解してくれるのは、お前だけなんだ!」
○○を抱きしめる腕に、力を込める。その腕はかすかに、震えていた。
○○もカラ松を抱きしめる腕に、力を込めた。
「私こそ、お願いするわ。私の側にいて、私の王子様」
「ノンノーン。マイプリンスだぜ、ハニー」
「うふふ。マイプリンスカラ松」
「イェア!マイプリンセス○○!セラヴィー!」
さらにぎゅっと抱きしめると、○○が身じろぎした。
「ちょっと苦しい…」
「Oh!ソーリー、すまない!」