[おそ松さん]舞い降りた奇跡[カラ松][18禁有]
第4章 家族の絆、彼女の覚悟
かじった分を食べ終わるまで待って、次を口に入れる。
「おいしい?」
「デリーーーシャスだ、○○。お前が剥いてくれた分、デリシャスだ!」
「ふふ、よかった」
カラ松は空になったお皿を母親に渡し、○○の手を引いて、2階に上がっり、ギターを手にし、弾いた。
それをうっとりと見つめる○○。
聞いているうちに、曲に合わせて歌い出した。
叶えたいよ その願い 守りたいよ 君のこと
今すぐ君を 抱きしめたい
届けたいよ この想い 張り裂けそうなこの胸を
今すぐ君に 伝えたい
透き通るようなその声は、窓から空へ吸い込まれそうな程、美しかった。
カラ松はギターを置いて、○○を抱きしめた。
「ラァブ。ラァブだ、○○。愛してる。マイエンジェル、マイミューズ」
「もう、またそんなわからないこと、言って。私も、心から愛してる」
○○もまた、カラ松を抱きしめる。と、カシャッと音がした。
廊下から声がする。
「バカ!気づかれるだろ!」
「キスの瞬間を写せよ」
「そのままセクロス、しちゃえばいいのにー。ハッスルハッスルー」
「は?気持ち悪いから、やめてくれる…?」
襖を開くカラ松。そこには兄弟たち、全員がいた。
「ブラザーぁ?なぁにをしてるのかなぁ?」
「いやぁ。弟の幸せそうな顔を、拝みにね」
テヘペロするおそ松。他の兄弟たちも、優しい笑顔を向けている。
「よかったね、カラ松兄さん。いい人、見つかって」
「僕も、あれだけ僕を理解してくれる人、欲しいよ」
「クソ松…。よかったな」
「祝福しまっするー!」
「あ、ありがとう、ブラザー!」
「「なんて、言うと思ったかーーーー!!」」
「おわぁ!!」
一斉にカラ松に飛びかかり、もみくちゃにする。殴ったりはしない。ただ、もみくちゃにする。
「うらやましいぜ、こんちくしょう!」
「一人だけ幸せになりやがって、クソが!」
「あははー!セクロス、セクロスー!」
「代われや、痛松ーー!」
「痛松って、何だー!」
その様子を見ていた○○は、お腹を抱えて笑った。
「あはは、面白い!私も混ぜて!」
兄弟たちと一緒にカラ松を、もみくちゃにする。
「オー、ノー!そりゃないぜ、ハニー!」
続く