[おそ松さん]舞い降りた奇跡[カラ松][18禁有]
第4章 家族の絆、彼女の覚悟
「おお…、ビューティフル…。なんて可憐なんだ」
淡い水色のカットソーに、ベージュのプリーツスカート。白い靴下を守るのは、ブラウンのローファー。
「○○。カラ松くんと一緒に、松野家へ行ってくるといいダス」
「はい、お父さん。いってきます」
「そうだな。俺も家に帰らないといけないからな。着替えもしたいし」
手を恋人つなぎして、松野家に向かった。
その二人の後ろ姿を見送りながら、デカパンは優しく呟く。
「お父さんダスか。嬉しいダスな」
「ダヨーン」
しばらくして、松野家に到着した二人。
「ただいま、ブラザーたち!」
「こんにちは、お邪魔します」
すると、ドドドドドッと5人が走ってきた。そして○○を見る。
「え、まじかわいいんだけど!」
「なんでクソ松が、こんなかわいい子に…」
「わはー、かわいいー!カラ松兄さん、うらやましいッスよー」
「さあ、あがってくれ」
カラ松に促され、居間に入った○○に向かって、一松が走ってきた。そして拳を握りしめ、殴りかかろうとした。
「え?!一松!」
「やめろぉおお!」
カラ松の悲痛な叫びが響く。だがその拳は○○の顔ギリギリで、止まっていた。そして○○もまた、それを微動だにせず、見つめている。
「…ふうん。覚悟は本物だね。怖くないの?」
すると○○は、寂しそうに笑う。
「怖いわ、とても。でも、戦争の地獄に比べたら、なんてことない」
「え。あんた、何いってんの」
「とにかく座ってくれ、ブラザー」
皆をすわらせると、カラ松は○○のことを話した。
「じゃあカラ松と出会ったのは、偶然だったんだ?」
「セクロスしたんすか?」
「十四松。カラ松は兄である俺より先に、童貞卒業したんだ」
おそ松の言葉に、チョロ松と十四松、一松が驚いた。
「ええええええええええええええ!!」
「ハニー、ダーリンって、呼びあってるよね」
「ええええええええええええええ!!」
するとエスパーにゃんこがやって来て、言った。
「でもこの人なら、カラ松兄さんを任せても、大丈夫だな」
「ちょ!」
慌て方からして、心の声の主は、一松らしい。
「なんだ。カラ松のこと、大事に思ってるんじゃない。じゃあどうして、ボロボロのカラ松を放置したの?」