第2章 ツモルハナシ。
チップ「それでね、おいらは…」
あれから2人で向日葵を植えながら、チップのこの一年にあった話を聴いていた。
キラキラと瞳を輝かせて聞かせてくれる話は、どれも行ったことがない場所の話だけれど
事細かに話してくれるチップの話術によって、容易く想像しながら聞くことが出来て、
なんだか、自分も冒険したような気持ちになれる。
チップ「あっ!そうだ!カメリア、おいらから大事な報告があります!」
カメリア「ん、うん?なぁに?」
改まって此方を見つめるチップ。
ピッと指をさされて、チップの方にこちらも改まって向き直る。
少し大人っぽくなったその表情に思わずドキドキして言葉を待つ。
チップ「おいら、今年は……先輩になりました!」
カメリア「えっ。そうなの?おめでとう。」
チップ「へへっ。そうなんだ、後輩が出来たんだ。クックとラッピーノっていうんだ…」