第2章 木ノ葉の忍
第四次忍界大戦が終結して数年____
木ノ葉の里に訪れた平穏の日々はそう長く続くことはなく
今日も今日とて任務に駆り出された1人の女性
『…ハァ…面倒だな……』
同期で火影になったナルトから頼まれた任務を遂行するため森の中をひたすら歩き続けること数時間。
最近何やら不穏な動きをしているらしい集団の調査を頼まれ了承したのを今更ながらに後悔する。
『何が楽な仕事だ…。どう見ても厄介でしかない…』
視線の先に例の集団が潜伏しているという場所が見えるのだが、その周辺を警備する忍の人数が尋常ではないのだ。
『(いやいや…この人数おかしいって。というか隠れる気ある?ないよね?)…潜伏って言葉の意味分かってんのかな…』
ゲンナリした表情を浮かべて目の前の光景を暫く眺めたままもういっそうのこと壊滅させてもいいのでは?と思わずにはいられない。
『……しょうがない……マウス三兄弟、頼める?』
長男「もちろんだ」
次男「サクッと調べてきてやんよ!」
三男「ホイホイ!了解っス!」
既に口寄せをしていたマウス三兄弟。
その名からも分かるとおり三匹のネズミで、小さな体を活かして敵の内部情報を探ることが得意とする。
『とりあえず内部情報と構図。後は…ま、適当によろしく』
「「「了解!」」」
後半微妙に適当ではあるが指示を出すとすぐさま動き出した三匹のネズミの姿を見送り、その間何もしない…わけにもいかないのでもしもの時のために周囲にいくつかの罠を仕掛けておく。