第4章 ハートの海賊団
最初は忍の世界という内容に信じられないといった表情を浮かべる二人だったが、忍術を見た事もあってか信じるべきか悩んでいるようで。
それでも忍術に興味があるのかどういった仕組みなのかと問いかけてきた。
『えっと…人間にある身体エネルギーと精神エネルギーを使用することによって発動する術を忍術と言う。ちなみにそのエネルギーを一纏めにした呼び名がチャクラ』
ベポ「な、何だか難しいね…」
ペンギン「お、おう…」
シャチ「…そのチャクラっていうものは俺達にもあるのか?」
『もちろん。さっきも言ったけど、チャクラっていうのは人間の中にあるエネルギーそのものだから忍でなくても誰もが持っているものだ。…ただ自在に扱えるようになるまで相当の訓練が必要になるし、誰しもが私みたいに術を使えるわけでもない』
もしかしたら自分達もとどこか期待しているところ悪いなと思いながら簡単に出来るものではないと言ってやると案の定ガックリと肩を落とす姿にまた苦笑いが浮かぶ。
ペンギン「なんだよ…俺もキャプテンみたいにカッコイイ技を使えるようになるかも!なんて期待しちまったぜ…」
『…彼…ローは悪魔の実の能力者なの?』
ベポ「そうだよ!キャプテンはオペオペの実を食べたんだ!」
『オペオペの実?(全くどんな能力なのか想像がつかない)』
シャチ「ベポ、それ以上言うんじゃねぇ。悪いが能力に関して知りたいなら直接キャプテンに聞いてくれ。俺達が軽々しく言える内容じゃないからな。悪い…」
興味本位で聞いたことに答えようとしてくれたベポを窘めるシャチの言葉も理解できるので謝る必要はないと首を振る。
『気にしないで。それで…私のこと少しは信じてくれた?』
ペンギン「まぁ正直信じられねぇ話ではあるが…さっきの忍術ってのを目の当たりにしちまったしな。…俺は信じるぜ!」
ベポ「ボクも信じるよ!君の目は嘘をついていないって!」
シャチ「…確かにさっきの見ちまったら信じるしかないよな。それにあんたから悪い奴って感じがしねぇし…それだけの能力があるならキャプテンはまだしも、俺達なんて多分一瞬でやられると思う」
半信半疑な部分もあるのだろうけど少しは信じてくれるらしい三人に感謝した。