第11章 海、水着、おっぱい!
「おそーい!!」
「ご、こめんなさい、光太郎センパイ……」
「なんで遅かったんだ!?
変な奴に絡まれてたとか!?」
「え、違くて……」
「じゃー何!?」
光太郎がナナちゃんに詰め寄る。
ナナちゃんの目が潤んでいてちょっと可哀想だ。
「光太郎に見せるのに、変なところがないか何度もチェックしてたのよ。
あと私の着替えが遅れちゃったのもあるし、ナナちゃんを責めないであげて?」
「あ、そーなのか?
分かった!ゴメン!」
「い、いえ!
わたしこそ、遅くなりまして……」
落ち着いたようで、良かった。
「流石ですね、夏美さん」
「せっかくのデートなのに喧嘩しちゃったら可哀想でしょ?」
「優し過ぎます、そんなところも好きですけど」
「っもう……!」
「水着似合ってます。
ワインレッド合ってますね」
「ありがとう。
京治も似合ってるよ」
ワインレッドの水着と、ネックレスのゴールドチェーンがいい感じにマッチしている。
「夏美の水着も良いな!エロくて!
赤葦の趣味?」
「そうです。変な目で見ないでくださいね」
「ほらほら、遊ぶ時間なくなっちゃうから行こ?」
「おー、そうだな!」
「ナナちゃんも!おいで?」
「はい!」
海に来て、まずビーチバレーをした。
光太郎がガチでスパイクを打つからちょっと怖かった。
光太郎が本気でやるから、ちょっとした注目の的になっていた。
あんまり目立ちたくないのに……。