第11章 海、水着、おっぱい!
放課後になり、約束の水着を見に近くのショッピングモールまで行く。
制服で買い物に行くのなんか久しぶりだなぁ。
「せっかく制服なんだし、プリでも撮る?
高校生活少ないし、記念に」
「夏美さんさえ良ければ卒業してからも制服で撮れますよ?
なんちゃってになりますけどね」
意地悪そうに口角を上げる。
「……現役の内に撮るから意味があるの!」
「知ってます。
夏美さんが撮りたいなら付き合いますよ」
「ありがと!」
「でもその前に水着です」
「はーい」
水着売り場に行くと、カップルや女性が多かった。
夏だから皆水着買うよね。
「夏美さん、どちらが良いですか?」
「うーん……」
赤葦が手にしていたのはワインレッドのビキニと、ネイビーのビキニ。
スカートがヒラヒラしていて可愛い。
「私にはちょっと大人っぽ過ぎない?」
「似合うと思います」
「でも……」
「これ着た夏美さん、見てみたいです」
「狡い……」
そんなこと言われたらさぁ……買わない訳にはいかないよね。
赤葦の選択でワインレッドの水着を選んだ。
赤葦もお揃いで、ワインレッドと黒のコントラストがカッコイイ水着を選んで互いにプレゼントし合った。
「夏美さんアクセサリー好きですか?」
「うん、好きだよ」
「ちょっとここ寄って行きませんか?」
女性向けのアクセサリーショップ。
可愛い物からシンプルな物まで幅広く置いてある。
「赤葦アクセサリーつけたっけ?
ここ女性向けだけど良いの?」
「……夏美さんとお揃いにしたいんですよ。
それにあなた今、ミスしたの気づいてます?」
「え?」
「俺のこと、なんて呼びました?」
「え?あかあ……あっ!」
「あとでお仕置きです」
ニコニコと怖いくらいの笑顔を見せられた。