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眠りの中へ

第5章 出会い


床に黒いパーカーにフードを深く被った少年と私と同じ高校の制服を着た少年が座っていた。

昌樹「やっぱり飛び降りるんだな」

優斗「やっぱすごいな昌樹、予想通り中学校の屋上なんだ。」

舞「あんた誰?」

ああ、やっぱり世の中ろくでもないな。どうせ私を止めに来たんだ。こんなに苦しいのに、、

昌樹「お前と同じだよ」

舞「へぇ、飛び降りに来たの?」

昌樹「違う」

ほら、うそつきだよ。

優人「ごめんね、勘違いさせるようなこと言って。」

優斗「ちゃんと説明すると、僕たちは君と同じように世の中に呆れているんだ。だから君と同じ。まあそれはそうと、本題に入ろう。まず、僕たちは君が死ぬんだったら邪魔しない。これは絶対だ。」

舞「それなら、、」

優斗「でもね、その前にお誘いをしておきたくてね、、さっき昌樹から君が死ぬって聞いてあわてて駆けつけたんだから、死ぬ君を止めるためにでたらめを言っているってわけじゃない。そこは安心してほしい。」

どういうこと、、?また嘘?、、、いや、、違う、、!

昌樹「誘いというのも、俺たちに協力してほしい、それも長期的にだ。」

優人「まあ、だから仲間になってほしいっていった方がいいのかな、、正直にいうと数週間前から君に目をつけていたんだ。」

舞「は!?」

数週間前からストーカーしてたってこと!?そしたら私がここにいるのがわかっているのもなんとか筋が通る。

昌樹「そのまま伝えたらうさんくさくなるだろうが、、お前は俺たちが探し求めていた人材の条件にぴったりだ、だから仲間になってほしい。」

そう恥ずかしげに、なげやりな様子で私に言った。

優人「嫌だったら予定通りここから飛び降りていいからさ、といっても、、答えに時間がかかりそうなこといっちゃってごめんね、、」

昌樹「もし、考えるよりも飛び降りたいんだったら迷わなくていい飛び降りろ」

舞「え?」

こいつ、、

昌樹「死ぬも生きるもお前の自由だ。自分で決めろ」

優人「町中をゴスロリ着て歩こうがなんて自由でしょ?君がしようとしていることもそれとおんなじだよ」

昌樹「死ぬのも自由なんだ」
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