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夢の続き【アイナナ】

第17章 ボーイズトーク1 大和、楽、三月 ※裏


大和、17歳ー… 

いつからか、クラスメイトの夢川が俺をみてることに、気づいた。
一緒に日直した日くらいから、か?

帰ろうとしたら、ちょうど夢川が、下駄箱にいたから、好奇心で待ち伏せをした。
「よっ」
声をかけると、驚いた顔。
「に、二階堂くん…!?」
「夢川って家どの辺?一緒に帰ろうぜ」
笑顔で俺は言う。
「え…!?う、うん」

はっきり言うと、下心があったんだと思う。
それから、ほとんど毎日一緒に帰り、少し寄り道することもあった。
夢川は、わりと、可愛い。それに、一緒にいて疲れない。
けれど、これが恋かと聞かれると、自分でもわからない。

ある日の帰り道、自宅に誘ったら、あっさり快諾される。
キスくらいは、したい。
て言うか、ぶっちゃけ、できれば、早く経験したい。
頭の中は、それでいっぱい。

「飲み物もってくるから、待ってて」
「うん」

部屋を出て、階段を降りると、親父がいた。
声をかけられたけれど、勿論、無視。
ジュースをとって、バタバタと部屋に戻る。
「二階堂くん、どうしたの…?」
不機嫌な俺をみて、不思議そうに彼女は見た。
顔を覗き込まれ、反射的に、ぶつかるように、唇を合わせた。勢いつけすぎて、歯がカチンとあたる。

「んんっ二階堂くん!?」
真っ赤な顔で、夢川は俺を見る。
「夢川って、俺の事好きなの?」
「えっ!?」
「俺の事、ずっとみてただろ?」
「あ、えーと…気づいてたんだね…。うん、無意識に目で追ってた…」
潤んだ瞳でみつめられ、間髪いれず、またキスした。

キスは、中学生の時、クラスメイトと経験したから、割りと余裕があった。問題は、そこからどうすれば…。
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