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夢の続き【アイナナ】

第14章 大和夢(新人女優)


#2 ※注 ガッツリ裏です

付き合うようになったけれど、それから共演もなく、お互い忙しくて、なかなか会えない日々が続いた。

「次の愛なナイトのゲスト、女優の来夢さんなんだけど…確か、大和さんドラマで、共演してたよな?」

家で晩酌しながら、来夢からのラビチャの返信を待っていると、三月がおつまみをコトンと置いて、そう言った。

「あー…まあ。でも、同じ撮影シーンはなくて、ほぼ話してない」
素知らぬ顔でそう答える。

「ふーん、そっか、じゃあ…wikiでプロフィール確認だけしとくわ、俺はもう部屋戻るから、お酒ほどほどにな」
「あいよ」
ぐびっ、とビールを流し込む。
(久しぶりに会えて嬉しいけど、周りに気づかれないようにしないとな…)

ピロン、と来夢からのラビチャの返信が届く。
思わず顔がにやけた。

ーー

愛なナイトの収録の日。

アイドリッシュセブンの楽屋に挨拶に行く。
久しぶりにみる、二階堂さん…じゃなくて大和さんの姿。嬉しくなってつい顔が緩んだ。
大和さんは、さすがのポーカーフェイス。
「今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく!」
三月さんやナギさんが、気さくに色々話かけてくる。

そのまま収録も、三月さんのペースで順調に進む。
久しぶりに大和さんと会えたのに、全然話出来ないまま終了してしまった。

楽屋で帰り支度をする。

(はあ、目の前にいるのに、全然話できなかった…わかってたけど、さみしい…)

ふう、とため息を着いたら、コンコンとノックの音がした。

「はい?」
「俺」
ガチャ、と入ってきたのは大和さんだった。
「!」
しぼんでた気持ちが、一気に膨らむ。
「おっ…と」
バタンとドアを閉めると、同時に大和さんに抱きついた。
「大和さん!大和さん!」
自分の顔を、大和さんの胸元に押し付けた。
「ハイハイ、おりこうにできました」
そういって、大和さんは、私の頭をポンポン撫でる。
「このあとさ、メンバーとちょっと飯行って、久しぶりに、来夢んちに泊まりに行くわ。明日午後からだし」
「やったっ、うん!待ってる」
嬉しくて顔がふにゃふにゃ緩む。
「はは、喜びすぎだっつーの」
かがんで、ちゅ、と軽いキスして、また後で、といって大和さんは、楽屋を出た。
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