• テキストサイズ

夢の続き【アイナナ】

第4章 四葉環夢(クラスメイト)2


帰ってきた環くんは、今まで見たことないくらい、不機嫌でピリピリしていた。

腕をひっぱられ、環くんの部屋に押し込まれる。
扉を閉めると、手首をきつく捕まれ、壁に縫い止められた。
それから、噛みつくような、荒々しいキスが降ってくる。
おもいっきり押し返しても、びくともしない。

「んん…!た、環くんどしたの…?」
びっくりして、環くんの顔を覗きこむ。

環くんは、泣いてた。

「うう……すげえ…嫌だ。こんな気持ちになるなら、彼女なんて、いらなかった、俺。」
吐き捨てるように、言う。
「え…?えっと…」
(…これは、和泉くんに、焼きもち?)
「女々しくて、自分が情けなくて、胸が痛いし、もうやだ」
綺麗な涙が、環くんの頬を伝う。

私は、そっと涙を指で、拭った。
それから優しくキスして、抱きしめた。
「環くん、不安にさせてごめんね。これからは、和泉くんとちゃんと、距離感保つよ。約束する」
「うう…いおりんだけじゃなくて、俺以外の男とあんまり仲良くすんなよ…」
「うん、わかった」
環くんの目をみて、微笑む。

私は、小指を差しだして、「約束、する」といい、
二人で指切りをした。

落ち着いた環くんも、少し笑顔をみせてくれた。

むぎゅ、と環くんが私に抱きつき、
「あーーー、俺、めちゃくちゃ、かっこわりぃ!」
と、私の肩に顔を埋め、照れはじめた。
「そんなことないよ、めちゃくちゃ格好いいよ!環くんより、格好いい人なんていないから!」
「ふふ、あんがと、大好き」
「私も、環くん大好き」
ぎゅうぎゅう、抱きしめあって、仲直りのキスした。もう、いつもの環くんだった。

それから王様プリン食べながら、約束してたDVDをみて、いつものように、こっそり帰ろうとしたら、和泉兄弟と二階堂さんに、捕まった。散々茶化されて、恥ずかしいし、もうメンバーのほとんどにバレつつある、私達の恋だった。
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp