• テキストサイズ

夢の続き【アイナナ】

第23章 つなし夢(アイドル) ※裏


※ボーイズトーク3のつなし夢の続きです。裏。

3月も中頃。
今年は暖冬で、桜もいつもより早く開花した。

今俺のマンションには、楽と天が越してきて、一緒に住んでいる。

今日は二人が仕事で、笑顔で見送り、今のうちに家事でもしようと腕まくりをして、エプロンをつけ掃除をはじめた。

ガチャリ、と開くドア。
さっき仕事に出掛けたばかりの天が、戻ってきた。
「ん?天、忘れもの?」
「龍、猫ひろった」
「へ?猫?」
ぴょこん、と天の後ろから夢子ちゃんが顔を出した。
「ゆ、夢子ちゃん!?」
「マンションの前で行ったりきたりしてたから、連れてきた、じゃあね後よろしく、龍」
そう言うと、再び天は仕事に向かった。

「ああ、ええっと、久しぶりだねっとりあえず上がってお茶入れるからっ」
「はい、おじゃまします」

夢子ちゃんとは数年前に兄妹役で共演した。
本当に妹のように可愛がっていたけど、いつしか妹以上に好意を抱いていた。

暖かいお茶を、コトンとおく。
隣に座った。

「あの後…元気にしてた?俺も色々あって、今は三人で暮らしてるんだ」
「はい、昨日やっと高校卒業しました」
「そっかっ~卒業、おめでとう!なんか早いね」
「ふふ、ありがとう、つなしさん。…ねえ、私との約束覚えてる?」
「うん、勿論」
にっこり微笑んだ。

「よ、良かった~卒業するの指折り数えて、でも、いざ、つなしさんに会うの怖くなってたんだ…」


/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp