第21章 ボーイズトーク2 壮五、陸 ※裏
万里さんと環くんに、用事を思いだしたといい、先に帰ってもらい、店の裏で彼女を待つ。
三十分くらい待って、少し酔いも醒め、何やってるんだろう…という気持ちになり、寮に帰ろうとしたら、彼女が一人で現れた。
「…あ…」
ほんとに来くるなんて、正直驚いた。
僕に近づき、
「逢坂くん、芸能人になって垢抜けたね、知らない人みたい」
そういって、やっと笑顔をみせた。
タクシーをひろい、ホテルに向かう。
部屋に着いたら、急いで、彼女の服を脱がした。
自分に別れたくないって泣いてすがった、女の子。今は別の男に抱かれてると、想像したら、嫉妬というより、悔しいというか、何とも言えない感情でぐちゃぐちゃになる。そしてそれを全部ぶつけた。行為で。
ディープキスもうまくなってるし、躊躇なく僕のそれに、むしゃぶりつく彼女に、違う男の存在を見せつけられ、最初は、むしゃくしゃした。
(でも…上手くなってて…めちゃくちゃ気持ちいい)
僕も、彼女の割れ目に顔を近づけ、むしゃぶりついた。卑猥な音をたてて、舌で蕾を転がす。
そのたびに、びくん、と彼女の身体が反応した。
密があふれでる。
その辺からは、もうセックスに集中し始めていて、ごちゃごちゃ考えず、ただ快楽に従った。
彼女の脚を持ち上げ、自分の肩におき、無我夢中で腰を振り落とす。彼女は喘ぎ、僕も、「あ、…ああっ」と声が漏れた。
思う存分身体を、貪りあい、ベッドは乱れ、ぐちゃぐちゃだった。お互いの身体をほおりだし、息を整える。
「はあ、ご、ごめん…こんな事しといてあれなんだけど、君とはもう一度付き合うとか、やっぱりないんだ…」
ペチンと、優しい平手が飛んできた。
「私だって、もうないよ…!まー、身体の相性は悪くないんだけどね」
「ああ、それは僕も思う」
「うん。でも私、もう会わないよ?今夜は魔がさしただけだから」
「うん…そうだね」
そして、彼女とほんとに終った。