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夢の続き【アイナナ】

第20章 三月夢(幼なじみ)※微裏 


誕生日前日ー…

少しだけ友情出演したドラマの打ち上げに呼ばれた。
W主演は大和さんと八乙女。
貸し切りのイタリアンレストランの扉を開ける。
「うぃーす」
「おー和泉兄!ここ座れよ」
店に着くと、八乙女に手招きされた。
乾杯して、ぐびぐびとお酒を飲む。
「…あれ?大和さんは」
「ああ、そこにいるぜ」
視線を送ると、大和さんは店の隅で、グラビアアイドルの女の子に、囲まれてタジタジになってる。
「え、あれ助けなくていいのか?八乙女…」
こそっと八乙女に耳打ちする。
「ん?ああ、男なら自分で、ビシッというだろ」
「意外とつめてぇな、八乙女。しゃーねえ、じゃあ、俺が助け舟だすか」
「結構手強いぜ?頑張れよ」
「おう」

近づくと、大和さんが俺に気づいて声をかける。
「よ、よお、ミツ」
グラビアアイドルのY美は、大和さんに腕を絡ませ、豊満な胸をぐいぐい押し付けてる。
「何々~?すごい楽しそうに飲んでんじゃん?俺も混ぜてよ」
Y美の隣に座った。
「和泉さん、こんばんは何飲まれます?」
「あー、じゃあ俺もビールで」
大和さんは、あきらかにほっとした表情。
さりげなく絡まれてた腕を、抜いて俺に料理を運ぶ。
「ミツ、ここの料理うまいから、いっぱい食べて、大きくなれ」
「うるせぇよっ…あ、大和さん携帯鳴ってる」
「ほんとだ、あー…」
「わかった、彼女だろー?」
「はは、どーだろ、ちょっと電話出てくるわ、じゃ」
「え、二階堂くん~…」
シュンとしたY美さんに、声を掛ける。
「あー、大和さんは、やめといたほうがいいよ」
「え…?」
「知らない?女優さんと付き合ってるの」
「知ってますよ、もちろん。私、別に本命の彼女になりたいとか思ってないですよ、めんどくさいじゃないですか」
「えっ?」
予想外の返答に驚いて、彼女の顔をのぞきこむ。
自然に腕をからめられ、柔らかい感触が腕に伝わる。
(ちょ、まじで、胸すご…)
「和泉さん、あとくされない関係で恋を楽しむのってどう思います…?」
指で太ももをなぞられた。ドキドキと心拍数が上がる。
「え、何、はは…酔ってる?」
「はい、酔いました。なので、どこかで休みたいです…」
潤んだ瞳、グロスで濡れた唇、大きなおっぱい。
ほろ酔いの俺の理性が少しぐらつく。

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