第20章 三月夢(幼なじみ)※微裏
※注 三月24歳。男らしくてカッコいい三月はいません。修羅場。
「はあ…」
朝、寮でコーヒーを飲みながら、思わずため息をついた。
「なんだミツー?デカイため息ついて」
遅めの朝ご飯を食べながら、大和さんがそう言う。
「ん、いや最近彼女とケンカばっかりでさ…」
「ほーん、中学から付き合ってるんだっけ?もう彼女ていうか、嫁だろそれ」
「うん、まあ…だからお互い遠慮みたいなのが、薄れてきててさ」
「ぶっちゃけ結婚とか、ある?」
「それなー、もうさ、10年以上付き合うとそういうタイミングもよくわかんないんだよ、いわゆるマンネリ」
「ほー、そういうもんか」
「うん、そういうもん」
そんなこんなで、最近ケンカばかりの彼女。
けれど、来週は彼女の誕生日。
バッチリ、オフとって久しぶりに丸一日デートする。準備万端。
プレゼントよし!レストラン予約よし!
ネズミーランドのチケットよし!完璧だぜ。