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夢の続き【アイナナ】

第19章 大和夢4(新人女優) ※裏


「え…どしたの、とりあえず中入って」
動揺しながらも、平静を装い、頭をがしがしかいた。
パタンと、ドアの閉まる音。

「なんだ、ヤマさん大丈夫そうじゃね?」
「いやー…あれは相当無理してんぞ…修羅場になるかもな」
「まじか…」
環は、ゴクリと唾を飲み込んだ。

ーー

「急にどうしたー?、寮にくるなんて。何気に俺の部屋くるのはじめてだよな」
「大和さん、話聞いてくれませんか」
正座で、真剣に俺を見つめる。
「……はあ、何?言い訳いいにきたの?」
「何年かぶりに幼なじみから、連絡がきて、相手が、切羽詰まった感じで、仕方なく家に泊めたのは、事実です」
「幼なじみ?元彼だろ?」
「……っ、そうですけど…」
「それで?そいつとのセックスは、俺よりよかった?」
「な…そんなこと、してません…あの、泊めたのは事実だけど、本当に何もなかったって、信じてくれませんか…」
ポロポロと泣き出した。

「お兄さん、そこまでお人好しじゃないんだわ」
くるりと、背を向ける。
「信じられない?」
「……はあ、もうなんか、どうでもいいわ」
「え…」
「指輪、返して」
彼女の前に手のひらを差し出す。
「大和さん…」
「自由にやれよ。別に縛らない。俺もそうする。ていうか、本当に結婚してしまう前で、お互いよかったな」
「…嫌です。返さない!」
彼女は後ろ手にして、拒む。
「いいから、渡せって」
無理矢理、手を掴んで、指輪を奪い返す。
「やだやだ、ほんとにやめて、大和さんっ!」
彼女が大泣きして叫び、取り返そうとする。

「大和さん、暴力はやめろーーー!」
バタンと扉が開き、ミツとタマが入ってきて、俺を羽交い締めにする。
「はっ!?なに言って…」




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