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夢の続き【アイナナ】

第19章 大和夢4(新人女優) ※裏


朝、目が覚めると、すよすよと眠る彼女。
可愛くて、思わずキスすると、
パチッと目が開く。
「おはよ、よく眠れたか?」
「おはようゴザイマス…」
「朝ご飯食べたら、もう東京もどんなきゃなー、午後から仕事だろ?」
着替えながら、そう言う。
「はい、現実に戻りましょうか、お互い」
彼女も身支度をし始めた。
「そんな、さみしいこと言いなさんな」
「だって、もっと大和さんと一緒にいたい…」
「じゃあ、元気になるお守り、ほいあげる」
ポン、と渡した箱。
「え…?何これ、指輪!?ヴァンクリーフ&アーペル…!?めちゃくちゃキラキラしてて…えっ!?」
「あのさ、お兄さんと、結婚してみない?」
「なっ…や、大和さん…っ不意打ちすぎ…」
ぶわあっと目が潤み、涙がこぼれる。
指輪を彼女にそっとはめる。ピッタリおさまる。
涙を指でぬぐった。
「返事は?」
「う、うう、はい、お願いじまず…」
「はは、嬉しいわ、ちょっとドキドキした」
思い切り彼女を抱きしめたのだった。

プロポーズしたのはいいけれど、そう簡単にはいかないと、俺達は勿論わかっていた。
事務所の許可や、公表のタイミング、メンバーやファンへの対応…正直、一筋縄では行かない。

けれど、ただ幸福で胸がいっぱいで、二人で見つめ合い、手を握り、心が固く結ばれてるのを、感じたのだった。
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