第6章 Chapter 6
別の世界からやってきてこの世界から出るために旅をしているって言えばいいのだろうか
思ったより説明が難しい
「えっと…別の世界からやってきた人間って言ったら怒ります?」
「いいから続けろ」
「まず何者なのかってことなんですけど…
私はこの世界の生き物ではなくて、別の世界から来たんです」
恐る恐る話すとデーダンは「なるほどな」と呟いた
「道理で気配がおかしいはずだ…妙な感覚があるんだよ」
「あ、信じてくれるんですね」
「クイーンがテメェみてぇな生物を生み出したなんて情報聞いたことねぇからな」
先ほどよりは周りの空気が軽くなった
だが、まだ デーダンの警戒と殺気が空気を支配していた
「おい、いつまでコートを被ってやがる?いい加減返せ」
コートをひん剥かれそうになったので残念だと思いながら素直に渡した
なんかいい香りするからもうちょっと触っていたかった
「…油断してるとこ悪いがお前が危害を加えないとは限らねぇから始末はしなきゃならん」
「ま、待って!私戦えないから!ほんと!あんな可愛くていい子なエルセン達を殴ったりできないから!」
「ンだよそりゃ…あいつらが可愛いって」
「可愛くないですか?小動物みたいで」
「趣味悪ィな」と引かれたがホントのことだからなんとも言えない
デーダンはコートのポケットから煙草を取り出して口に咥えた
「まぁ…確かにあいつらはいい子だ」
無理を言っても文句を言わないで働いてるあいつらは俺には勿体ないぐらいの生き物だよ
そう言って目を細め、煙草に火を点けた
「俺ァどこで間違えたんだ?どうして恐怖政治にしちまったんだ?」
デーダンは悲しそうに項垂れて低く小さな声で呟いた
確か彼は仕事の喜びを知ってもらいたかったんだっけ…
「あいつらが仕事をどう思ってるのか知ってるか?苦痛でしかないんだよ」
アンタみたいな奴にこんなこと話してる俺はもうだめなのかもしれないな…と最初と比べて随分とネガティブになってしまった
「やり直せないの…?」
「無理だ…できたとして俺が変われる気がしねぇンだよ」
まさかこんなに落ち込むとは思ってなかった
こんなジトジトした空気になるとは思いもしなく慌ててデーダンを褒めまくって機嫌をなんとか上げさせようとした
それでも落ち込んでいたので頭を悩ませていると、亡霊の大群が部屋に入ってきた
