第6章 Chapter 6
バッターは直ぐに片付けてくる、と言ってアドオンと共に建物の中へ消えていった
連れていかれなかったってことは外で待っていろということだろうか
暫くは暇になると思うのでアドオンの名前を思い出しながら軒下に行った
少し眠ってしまったようだ
急いで目を覚ますと目の前で声を張り上げる男が居た
「わっ…」
「お前何者だ?って聞いてんだよ」
背が高くて歯がむき出しになっているこの男は恐らくデーダンだ
思ってたよりデーダンが早めに来るとは…迂闊だった
「私、のことですよね…」
「テメエ以外に誰が居るってんだ?頭腐ってんのか」
「は…は…いや、そうですよね
何者って言われても普通の一般人…そう一般人ですよ」
デーダンは不機嫌そうにフンっと鼻?を鳴らすと頭を掴んできた
突然の行為に一瞬体がビクッとしたが別に強く握られているわけじゃなかったので気にしないことにした
「残念ながら普通の一般人はここには居ねえんだよ
今、ここで答えないってんならお前を連れてくことになる」
「そ、そんなこと言われても…」
「ああ、分かったぜ
テメェはとんだ間抜けらしいな」
えっと言う前に体が宙に浮いた
突然の浮遊感に驚いたがどうやら抱えられてるみたいだ
「そんなにお望みなら連れて行ってやる
俺のオフィスでなァ…テメエを尋問してやるよ」
「え、ちょ」
脇に抱えられ、抜け出そうにも力が強くて抜け出せない
汗だくの顔でデーダンの顔を見ると変わらずに不機嫌そうな表情をしていた
「次暴れたらテメェの腹を殴る」
痛いのは嫌なので暴れるのをやめ、バッターまだ浄化終わってないのかな…と思いながら遠ざかっていく大畜舎を見つめた
「おい起きろ」
…どうやらまた眠っていたようだ
長時間歩き回ったせいで疲れがたまっていたのかもしれない
大きくて固い椅子に座らせられていたらしい
ふと、自分の上に大きなコートが乗せられていることに気づいた
「ノンキに寝るんじゃねぇよ
さっきの続きを今から再開すんだからよ」
「えー…でも何て言えばいいのか分からなくて…」
結局バッターはどうなったのだろうか
私が遠くに居たら動けないんじゃなかったか?
流石にちょっと心配だなあ…
「ああ?何考えてやがる?いいから俺の質問に答えろ」
バッターのことより自分の心配をした方がいいみたい
なんて答えようか…?
