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【HUNTER×HUNTER】ヒソカ・クロロ夢 短編集

第3章 ★ヒソカ いつまでもキミを


「くすくす、中々強い相手と戦えずに欲求不満かしら…?
よろしければ私が相手になりましょうか?
転がっている塊よりはマシかと思うのだけれど…」
彼女の美しい戦いが間近で見られるとなると気になる
強さは関係無く、ボクでももう一度見たいくらいの戦い方だったからね♦︎
「それじゃあ、お願いしようかな❤︎」

彼女の戦いは本当に綺麗だった
「くすくす、どうかしら?私のことは好き?」
こんな時にもこの質問
「勿論、大嫌いだよ❤︎」
いつもの答え
「くすくす、そう…」
と呟いた瞬間、彼女は動きを止めた
投げたトランプが彼女を切り裂き突き刺さる。

足元から崩れ落ちていく。
早く手当をしないとボクも死ぬ、

「くすくす、なんて顔しているの?
こんな事になるとは思わなかったかしら?
手当しても、もう無理よ
能力の代償で死ぬんですもの…」
いつもと変わらない笑顔で呟く
「ねぇ、私のことは好き?」
「大嫌いだよ❤︎こんな時にもそんな質問かい?」
その言葉を聞くと、彼女は
「そう…」
と言って眠るように死んでいった。
ところが、ボクは死んでいない

そこで思い出したのが、彼女から戦う前に渡されていた手紙
開けて読んでみると
『ごめんなさいね、吃驚したでしょう?
つい驚く顔が見たくてね
貴方と一緒にいた日々、凄く楽しかったわ
だって貴方、面白くて変わっているんだもの
最初は冗談で言っていたけど、本当に好きになっちゃった
最後も貴方は 大嫌い と言うのでしょうね
予想が外れていたら嬉しいのだけど、難しいわよね
あ、能力はちゃんと死ぬ前に解いておくから安心して
好きになった日から大好きでした
ずっとずっと

さようなら』

…こんな手紙ずるいじゃないか♠︎
自分だけ言いたい事を言って
「本当に大っ嫌いだよ…❤︎」
ボクは気まぐれで嘘つきなんだ
多分キミは気付いていなかっただろうけど
戦いを見た時から惹かれていた

ボクもずっとずっと大っ嫌いだよ
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