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【HUNTER×HUNTER】ヒソカ・クロロ夢 短編集

第4章 ★クロロ ページは進む


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ペンを滑らせる
ペンを置き、寝ている彼女の頬に口づけをして外に出る

『暫く帰れなくなる、留守を頼む
朝食はいつもの場所に』

どうしても彼女を連れて行けない用事だった
帰ったら怒られるだろうな、なんて言うだろうか
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『今どこに居ますか、急に出て行って吃驚しています
早く帰って来てください。』
要件が済んだら早く帰らないといけないな
土産でも持って帰ろうか
なんて、気が早いな
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『やっぱり1人での生活は寂しいです。
帰ってきたら可愛い動物と暮らす相談をしましょう
そしたら、万が一またクロロがお出かけの時にも寂しさは和らぐでしょう』
要件は早く済みそうだが場所が遠い
待たせてしまっているな
寂しがっていないだろうか
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『今日はオムライスを上手に作るのに成功しました
クロロにも早く食べさせてあげたいです
いつも作ってもらってばかりですが
私だってやればできるんです』
要件が済んだ
後は帰るだけだ
帰ったら彼女の好物を振舞ってやろう
ーーーーーーーーーーーーーーー
『実はクロロが私の事好きなの気付いていました
クロロは色々我慢してくれていて、私はそれに甘えてばかりでした
帰ってきたら色々お話ししましょう
このノート見られちゃうのかな
恥ずかしいや
私が言いたいのはね』
あと少しで家に着く
どんなお小言を言われるだろうか
この数日間寂しかった
俺には彼女がいないと駄目らしい
帰ったら色々な話をしよう
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扉を開ける
「ただいま」
返事はなく、あるのは血の匂いと血塗れで息絶えた彼女
これはなんだ…?
現実の認識が中々出来ない

彼女の手にはペンが握られている
周りを見渡すと紙が散らかっていた

『痛い痛い痛い』
『死にたくない』
『クロロ助けて』

ぐちゃぐちゃな文字で叫びが綴られていた
その中に一枚だけ
『ノートを見て』
という文があった
俺は慌ててノートを見る
そこには留守中の彼女の心境が書かれていた。

最後には

『私が言いたいのはね
今までもこれからも大好きだよ、クロロ!』

と言う文章

冷たくなった彼女を抱きしめ涙を流す
心から泣いたのなんて初めてかもしれない
直ぐに彼女を殺したやつを殺して
俺もそっちに行こう
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