第7章 両手に花
「こ、ここに両足を乗せればいいのか?」
永夢くんが怖々と椅子に座り、高く位置した足置きに踵を乗せた。
両股が大きく開かれ、普段隠れている太腿の間が顕になる。
「あ……」
永夢くんは細い声をあげ、呼吸を乱す。
熱を持った息が吐き出され、目の際に涙を滲ませた。
「ほら、腰上げてください」
「まってくれっ……永夢、お前ッ……」
隣の永夢くんを気にしているようだったが、
「ふぁ……!」
構わず制服を下ろした。
聖くんは額に汗を滲ませ、目元まで赤くする。
背もたれに擦り付けるようにして顔を隠す。
「あッ、ぅ……」
下腹部を見下ろす。
滲み出た先走りがシミになり、下着の一部分が濃く変色している。
わたしはくすっと口角を上げ、先端部を指先でぴんと弾いた。
「わたし逹の声聴いて興奮してたんですか」
「は、うッ!」
そのまま指の腹をくるくると動かす。
聖くんは腰を小さく痙攣させ、ぎゅっと目を瞑った。
「う、ぅ……あッ……」
指をあげると、とろりと透明な糸が伸びる。
聖くんは指の動きに合わせるように腰を上げ、恍惚とした表情で目を細めた。
眉間に皺を作り、ひっそりと奥歯を噛む。