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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


(はは〜ん、嫉妬して悪態ついてきたな!
こいつ・・・)
見透かすように、怪しむように
家康を見つめる小夏。

『べつに、あんたらも来てたんだって
言っただけだし・・・』
(じっー)微動だにしない小夏の
刺さるような視線。

家康の話を、全く信じていない
小夏の視線は、家康を追い詰める。

『へっー、わざわざ告白の場面でね・・
君たちも来てたのかい?偶然だね』
と、前髪をサッと手で払い
キザな仕草で台詞を言う小夏。

『なーんて、声かけたわけ?
そんなキャラじゃないよね!
人の告白場面なんて、できれば
俺の見えないとこでやってくれない?
ってタイプだよね!なんなら、公衆の面前で
よくそんな恥ずかしいこと、できるよね?
って、批判するタイプだよね!』
小夏の家康性格評価は
悉く当たっていた。

流石、家康が生まれた時から
家康を見てきただけはある言葉に
ぐぅの音もでない家康。

『で?なんて言ったの?』と
なおも詰め寄る小夏。

『あー、もう分かったよ。
凄いモテモテじゃん・・・って言って
しまった』としゅんとしながら
聞こえるか、聞こえないかでボソッと
言う家康。

その言葉に小夏からは、信じられない!と
言う顔で『最っ低・・・』と吐き捨てられた。

『俺もそう思う・・・そして気まずい。
明日、一緒に出かける予定なのに
どんな顔して行けば・・・憂鬱だ』
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