第2章 シャボンディ
「って!!!なんで居るのっ‼?来ないって言ったじゃん…‼」
「別におれの勝手だろ。まぁ、お前が行かないって言えばおれも来なかったがな。」
「チッ…」
オークション会場にはハートの海賊団が既にいた。
その事実に憤慨すると何食わぬ顔で答えるローを見て各クルーは頭を下げあっていた。
「ほら座れよ。」
「誰がお前の隣に座るかっっ!!!」
「でも…他に空いてないよ。」
ライの言葉通り、時間ギリギリに来た達はローの周り以外空いている席などなかった。
「じゃあ立って見るよ‼」
「おいおいじゃねェか?」
「っキッド!!!なんであんたまで…っ‼」
声のした方に目を向けるとド派手な赤い頭…ユースタス・"キャプテン"キッドの姿。
「まぁまぁ、早く座れよ。始まるぜ。」
「う…」
初めて会った時からキッドは苦手だ。目が痛くなる。
仕方なくローの隣に腰を下ろす。
狭いからあまり距離が取れない。
「素直になればいいんだ。」
「うっさいトラファルガー。」