第4章 イマ
「起きたか?」
「ん、あ…戻ってる!」
「3時間くらい経ってるからな
。それにしても…ニヤニヤしてたがどんな夢を見てた?」
「えと、ワンピースを手に入れる夢。」
あたしがそう答えるとトラファルガーは小さく笑った。
「俺が先に見つけるさ。」
「えー…絶対にない。」
「あ?」
「いや、麦わらも一理あるかもしれない。」
「あいつか…」
誰がなるかなんてわからない。
でも、誰もが自分に一番自信を持っている。
あたしの住んでた島では大口開けて笑われたが、新世界に近づく程、〝海賊王〟〝ワンピース〟と口に出せない者ほど死んでゆく。
いつか、あたしを笑った奴らを見返してやる。
「あんたには負ける気がしない。」
「残念だが、おれもだ。」