第4章 イマ
「トラファルガー…?」
今の状況は、というと。
何故か、座っているトラファルガーの足の隙間にあたしが座っている。
「ね、ねぇ…あたし寝たいんだけど…」
「…夜の営みの誘いか?」
「そ、そういう意味じゃなくて!sleep!sleepの方‼」
「チッ…」
今舌打ちした⁉
「しょうがねェ…寝るぞ。」
「ん。おやすみ。」
って…何であたしはこいつに抱き締められながら横になってんの?
…でもまぁ…悪くない。
「_______好き。」
とか言ってみちゃったりして。
「かわいすぎるだろ。」
「…えっ?」
ニヤ、と笑みを浮かべたトラファルガーがそう言った。
え?だって今、目閉じて寝息が聞こえてたのに⁉
「寝てると思ったか?残念だが、おれは眠りが浅い。」
「だから隈ができんのよ。」
「うるせェよ。」
「はいはい、おやすみっ!」
「おやすみ。」
さっきより背中に回る腕の力が強くなった気がして、あたしも背中に腕を回した。