第4章 イマ
「うまっ‼トラファルガー‼コックあたしの仲間にしていい⁉」
「ダメだ。」
が絶賛しているのはハートの海賊団のコックが作った夕飯だ。
何でも、一流のコックだったらしい。
…ウチのとは比べものにならない。
ジャンが働いていた店は小さな個人経営のような店だったから一流コックの足元にも及ばない…が、イチゴタルトの味はかなり良い。
悔しそうにジャンは下唇を噛んでいる。
「ジャン…?ジャンのイチゴタルトは最高だよ。」
「…すまない。」
今にも泣き出しそうなので軽くフォローしたが、状況は全く変わらなかった。