第5章 溺愛執事の逆襲
「……っ、ほんと、変態っ」
「そうやって煽るからいけないんですよ。わざとですか?」
「あ、あお……っ!?」
「ほら、そうやってかわいらしく目なんか潤ませちゃって」
「だから、それは……っ、ハイセが」
「ええ、僕が、何です?」
「………っ」
わかってるくせに。
楽しそうに目を細めて笑うその仕草が、やけにすごくすごくカッコよくて。
どーしよう。
目が離せない。
「……なに、急に」
「ひぁっ!?何、や、らぁ……っ」
ドクン、て。
急に中でハイセが跳ねた、ような気がした瞬間。
それは一気にミシミシと音を立てながら押し開いていく。
「まってハイセ、や……っ、おっきくしないで」
「鬼ですかだからっ、無理だからそれ」
「ん、ふ、っぁあ」
「ほら、子宮、降りてきてる。ここ?気持ちいい?ここ突くと、すごい締まる」
ツー、と。
お腹の辺りをハイセの指がなぞるだけで、ぞくぞくする。
「ヤバいくらい敏感、皇なんか今日すごいけど」
「しらな……っ」
「お預けしてたから?」
「……っ、だから、言わないでそーゆーの!!」
「隠さないで皇、ちゃんと見たい。皇の感じてる顔、俺で、気持ちよくなってる顔」
「………っ」
ず、るい。
そんな風に言われたら、顔、隠せない。
気持ちよすぎて、おかしくなってる顔、ハイセに見せたくなんてないのに。
そんな風に言われたら………。
ゆっくりと、顔をかくしていた両腕をパタン、と、シーツの上へと置いた。
「……きれい」
「………っ、だから、そーゆーの!」
「俺を欲しがる皇の蕩けた顔、最高にかわいい。かわいいし、きれい」
「はい、せ!」
「?」
も、いい。
もういい、から。
「………早く、おねが……っ」