第2章 止まらない2人の熱
パンパンと肉と肉が激しくぶつかり合う音がより一層激しく鳴り響く。
「やぁッ!!ら、蘭丸・・・も、もうむ・・・りッ」
「あぁ・・・イケよ。俺も・・・んッ、俺も・・・もうイきそう・・・だっ!!」
蘭丸の汗が、熱が背中越しに伝わるーーー。
イキそうになりかけた瞬間激しく動いた動きが一瞬止まりかける。
背中を舌でなぞられ・・・そのまま首筋の方まであがると、優し口付けに変わる。そしてそっと耳元で「イッていいか?」と熱く甘い蘭丸の声が脳内を支配する。
「イッて?」涙目になりながらも恐る恐る答えると蘭丸は今までに無いくらい一心不乱に腰を打ち付けてきた。
「ら、蘭丸、!アァ!!アッ!!あぁぁぁ!!」
「くっ。い、イク。・・・ッ!!出すぞ!!」
その瞬間、自分の頭が真っ白に広がるのとお腹が熱くなったのを一瞬感じて・・・私はそのまま気絶してしまった。
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「・・・ッくっ。はぁはぁーー。はぁはぁ・・・」
汗だくになりながら、気絶してしまった彼女に、近くにあった大きめなタオルを彼女の身体にそっとかけて彼女のおでこ付近に彼はキスを落とした。髪を優しく撫でながら汗を拭う彼を見て・・・
「ねぇ、ランラン」
「・・・なんだ?」
「酷いね、彼女の事気絶するまで抱くなんて。」
僕も彼女の髪を撫でる。
「・・・何が言いてぇんだ?」
本当に気付いてないのかな・・・。僕の気持ちに・・・。
「ランランだけズルいって事だよ?」
あえて目を見ずに、顔を見ずに彼の様子を伺うーー。
「嶺二・・・。お前コイツが好きだったんじゃねーのかよ?どーして俺が抱いてる時にお前黙って見てたんだ・・・。こんなやり方最低だと思う・・・けど、俺もお前もコイツがーーー。」
言葉を塞ぐように唇を重ねる。
ランラン・・・ごめんね。僕も彼女が好きだよ。いや、彼女も好きだよ。けど、ーーー。
「好きだよーーー。」
苦しげに笑いながら好きだとか抜かしてやがる。
コイツは卑怯者の臆病者だ。
【誰が】とは言わない。中途半端な答え。
俺に答えを求めんじゃねーよクソが。
「ランラン・・・抱いていい?」
泣きそうな子供の顔で俺に聞くな。
「・・・チッ。知るかよ」
ふいっとそっぽ向くと嶺二が力なく抱きついてくる。
「ありがとうーーー。」