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【ヒロアカ】華恋【轟焦凍】

第3章 夏幻[R18]




幼馴染についてやってきたのは
ショッピングモール内の救護室。

待機スタッフに声を掛け
中に入るとそこにはベッドがあって
まさかと思っていると


「こんな事に使う場所じゃねぇんだけどな」


そう言葉を漏らした幼馴染は
私をベッドの上に押し倒し
その上に跨って


「ここしか思い浮かばなかった」


さっきの続きだと言わんばかりに
重ねた唇はこじ開けられて
口内へと侵入した舌は
勝手知ったるとでもいうように
幾重にも絡み付いてくる。

こんなところで…
いや、もしかすると
人救けを生業とするヒーローを志すからこその
ここなのかも、なんて。

そんなどうでもいい考えは
瞬く間に塗り替えられて。

1年前と同じ

溺れるようにして
快楽に身を委ねた。

重なる肌は
新たに忘れられない熱を
刻み込んでいく。

素肌の上を滑る
唇や指の動きを
身体はちゃんと覚えていて

ずっとこうして触れ合っていたかのような
そんな絵空事を
思い描いてしまいそうになる中

繋がる苦しさが
私を襲った。

中に押し這入ってくる
ハジメテにも似た圧迫感は
否が応でも離れていた月日を
呼び起こして

胸の苦しさが
私を襲った。


「辛いか…?」


薄く開いた目に映るのは

少し細められた切れ長の瞳に
色香を漂わせて

私だけが知っている
轟焦凍の顔。


「へ、いき…だから……あの時みたいに…」
「…ああ」


容赦なく奥を突いてくる律動に
愛液が溢れてくる。

苦しさは快さに代わって
蕩けてしまいそうな感覚と
突き上げる衝撃に
頭の中がくらくらして

すぐにでも達してしまいそう。


「すげぇ…気持ちいい…」


吐息混じりに呟く声が
凄く色っぽくて

身体の疼きが昂ぶるのを
止められない。


「っぁ、私も……もぅっ」
「俺もだ…」
「焦凍…っ」


久しぶりに交わるせいか
昂りは瞬く間に
絶頂感を惹き寄せて

昇り詰めるのと同時に
遠のく意識の中

耳元で囁く甘い低音に
心が満たされていくのを感じて

見ないフリを続けるのは
もう止めようと

そう思えるほどの
充足感に包まれていた。
















「、好きだ」


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